インプラント周囲炎の正しい知識を知っておく Trivia
インプラントは、「虫歯」になることはありません。しかし、インプラントの適切なケアを疎かにしているとインプラント周囲炎を発症してしまい、最悪の場合はインプラントを失ってしまう可能性があるのです。
インプラント周囲炎とは、インプラントの支えである周辺の骨が溶けていく現象のことです。歯周病の症状によく似ていますが、インプラント周囲炎の方が進行も悪化もしやすいので注意が必要です。
歯周病と同じ感染症の一種で、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)が原因になります。
症状としては、まず第一段階は歯肉の腫れや出血になります。
そして歯肉の腫れが進行すると、歯周ポケット(人工歯と歯肉の間にできた隙間)ができてしまいます。歯周ポケットに溜まった汚れをそのまま放置していると炎症が進み、やがて排膿します。
そして次の段階では、歯肉や歯槽骨の破壊が始まり、歯茎が痩せる現象が起こります。その結果、人工歯が長く見えるようになったり、インプラントとの接合部分が露出してしまうこともあるのです。
最終段階としては、インプラント自体が動揺し始め、徐々にぐらつきが大きくなります。
インプラント周囲炎は、初期段階であれば治療によって症状を改善することができます。しかし重症になってくると、歯肉や歯槽骨が破壊されてしまうので、それを元に戻すことはできません。
そうならないためには、何より、定期的なメンテナンスと、ご自宅での適切なケアが重要になります。